代表挨拶

MESSAGE

Message from the President

代表取締役社長
野村 隆治

当社は、ENEOSグループの一員として、地域に密着した新しい姿のサービスステーション(SS)を運営している企業です。その使命は、次の3つの意味を持つ社名に象徴されています。
for Multi Generations――すべての世代に愛される
for Next Generations――次世代に夢を与える
Generating New Value――ENEOSの新たな価値を創造する
特に重要な使命は、2番目の「for Next Generations」です。燃料油市場が縮小する中、従業員に次世代に向けた夢を与えるためには、SSに限定されない新たな事業を興していくことが不可欠だからです。

事業の核は、2018年からブランド刷新されたセルフSSネットワーク、EneJetです。当社は、前身であるExpressの実験店舗段階からEneJetの開発・運営に取り組み、最も競争力あるフォーマットに仕上げてきました。ことにセブン-イレブン併設店とドトールコーヒーショップ併設店は、どの業態として見ても地域一番店という地位を獲得しています。
これを基礎とし、当社は2020年、ビジョン2025を制定しました。既存の併設店に、新たに展開を開始したランドリーショップ併設店や、カーケア・カーリース併設店を加えた「ライフサポート型SS」の拡充を図るとともに、効率の良い「シンプルEneJet」、高品質サービス志向の「究極のフルSS」、さらにはSSのない「ロードサイド単独店舗」を加え、幾世代にわたって持続・成長できる事業の確立を目指しています。既に「ロードサイド単独店舗」としては、広島地区でランドリーショップ単独店舗をオープンいたしました。
実現の鍵は、事業方針としている3つのスマイル、「お客様を笑顔に」「従業員を笑顔に」「地域から愛されるお店に」です。中でも「従業員の笑顔」は、すべての基本となる重要なテーマです。このため当社は、現場に裁量を託し、努力した人に報いる評価制度や、転勤のないホームタウン制度をはじめとする従業員尊重の人事給与制度を整えてきました。また、年始2日間の完全休業や、SSごとに決められるリフレッシュ休業日、頑張ったSSが自由に使える「スマイルクーポン」など、福利厚生制度も同様です。これにより、パート・アルバイトから社員・マネージャーヘの昇進者も増え、女性スタッフ比率も44%(2021年4月7日時点)に達するなど、手応えはいよいよ高まっています。これらの結果、石油不況とコロナ禍にもかかわらず、当社は2020年度も大幅な増益を果たし、業績連動ボーナスを支給することができました。

私は一度当社の前身・中央石油販売の社長を経験し、9年ぶりに復帰してきました。当時、既に実感していた真面目で明るい社風が、社内のオープンで活発な議論を通じ、現場から本社まで、いま完成の域に達してきたと感じています。そこから生まれる現場のこだわりと集中力が原動力となり、当社社員と当社の進化と成長は、止まることがありません。